閑(かん)に耐え
中国の清朝末期の極めて有能な政治家であり、軍人の曽国藩(そうこくはん)が遺した「四耐四不訣(したいしふけつ)」をしみじみとかみしめています。
『四耐四不訣』
耐冷 耐苦 耐煩 耐閑
不激 不躁 不競 不随
もって大事を成すべし
冷(れい)に耐え ― 人間は世間の冷たいことに耐えなければならない。
苦に耐え ― 苦しみに耐えなければならない。
煩(はん)に耐え ― わずらわしいことにも耐えなければならない。
閑(かん)に耐え ― ひまに耐えなければならない。
安岡正篤先生は、
最も難しいのが閑に耐えることで あります。 閑になると、心が散漫になって頭が早く呆けます。
最近はお互いに非常に忙しいから閑に耐えるというような必要が ないかも知れませんが、じつはその忙は精神的空虚化ですから、たまたま病んだり、仕事がなくなると、たちまち身体の調子が狂ってきて急にふけます。
そこでこの閑に耐える工夫が大切であります。
とおっしゃっています。
また、
げきせず ― 大事をなさんとする者は興奮してはいけない。
さわがず ― ばたばたしない。
きそわず ― つまらぬ人間と競争をしてはいけない。
したがわず ― 人のあとからのろのろついて行くのは最もいけない。
先人の教えに従い、予定がすっぽりと抜けてしまった今、この機会を活かすために読書をしようと思っています。
もっとも貧乏暇なし、或いは仕事を任せるのが下手で、或いは安請け合いしてしまってか、全く暇でない私には閑に耐える日は当分来ないような気がいたしますw。
会社の仕事だけでも十分忙しいですw。